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各地探訪よもやま話

Negative Selection Live at Meriken Park

今年の国際免疫学会の懇親会は、8月26日木曜日の夜、クルーズ船ルミナスでの予約制の船上パーティーと、メリケンパークでの屋外パーティーに分かれて行われた。メリケンパークパーティーは夜8時から10時。われわれは夕方5時頃からリハーサルをした。まだ日が照りつけていて、暑かった。

新年画像新生河本研メンバー

チューニングする石戸先生。Negative Selectionでは普段はベースを弾いてもらっているが、学生時代のバンドではフュージョン系のギターをリードで弾いていたらしい。だから、ギターもとても上手である。その頃愛用していたギターをひっぱり出してきたとのこと。ストラトなのにピックアップがEMGのアクティブ型に変えられていて、手をかけたギターのようだ。

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リハーサル。数曲しかできなかったが、とても気持ちがよかった。

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リハーサルを終えてから、本番までまだかなり時間がある。くつろぐ後飯塚先生。

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ボーカルの大野先生とドラムの北村先生。

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大久保君と私。この日は雲がやけにきれいだった。赤く染まった雲がきのこのように上に向けて広がっていて、ロジャーディーンの絵のような、ちょっとプログレッシブな光景だった。

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会場では飲み物や食べ物の屋台が並び、たこ焼き、焼きそば、焼き鳥、お好み焼き、牛串、ビール、お酒、ワインなどがワンコイン(500円)で売られた。しかし、ちょっと屋台の数が少ないなと思った。実際、パーティーが始まると、やはり長蛇の列になってしまっていた。

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テーマは「夏祭り」ということらしい。ちょうちんなんかが並んで、いい感じだ。

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7時半くらいから、沢山のひとが会場からシャトルバスで次々に来て、どっと混みだした。1000人以上来たらしい。

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メリケンパークパーティーのタイムテーブル。 なおこの企画はICI2010の企画委員会によるもの。清野宏先生、東みゆき先生、生田宏一先生、熊ノ郷淳先生、高木智先生、竹田潔先生、山本正文先生、大変お疲れさまでした。

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MCは、木村泰子さん。NHKのスペイン語講座とかにも出ているひととのこと。さすがに、プロフェッショナルな、いい司会だった。

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徳島の菊水連による本場の阿波踊りのショー。高浜先生が所属している連だ。さすがに見せ方を心得ていて、観客の間を練り歩くように現われ、踊り方を指導しながらの、とても楽しいショーだった。

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三味線を弾く高浜先生。堂に入っている。

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ショーの合間のDJは、セバスチャン・ゴスマー・シィーブ・スタイルというひと。よく盛り上げてくれた。

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9時頃からわれわれの出番。DJタイムに盛り上げてくれていたおかげで、ステージのまわりの観客は、最初からのりのりの雰囲気だった。 これまでは「聴衆にすぐ見限られるからNegative Selection」とちょっと卑屈にバンド名を紹介してきたが、今回は「胸腺の中で大量に死んで行く胸腺細胞にレクイエムを捧げるためのバンド」という設定にした。

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この写真のように、数百人のひとが聴いてくれた。まずPurple Hazeから始め、リンゴ追分をロック調に編曲した曲を演奏。そのあと、White Room, Mistreated, 2億4千万の瞳、ラストはHighway Star、アンコールはSmoke on the Water。

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今回は、「なりきる」ことを目標にしたので、私もこういうちょっといかれたロック野郎風の粉飾をしている。カツラは、伊川君が去年アメリカにいったときに土産でくれたもの。

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ボーカルは大野博司先生(RCAI)。もともと英語のロックの曲を殆ど知らなかったにもかかわらず、今回は大勢の外人の前でさも昔からよく唄ってましたといわんばかりに堂々と唄い上げたのはすばらしい。このバンドは大野先生の歌唱力でもっているようなものである。本当は歌謡曲がやりたいらしい。今回の曲の中でも、2億4千万の瞳はマイクをマイクスタンドから外して手持ちにして、一番気持ち良さそうに唄っていた。

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ベースは高浜洋介先生(徳島大)。ジャズが専門で、そのためか唄うようなフレーズが素晴らしいが、8ビートのリズムを刻む一音一音のおしの強さからすると、実は根は結構ロックなひとなのではないかとも思われる。指弾きでhighway starが弾けるのは驚きである。 学生時代に愛用していたフェンダーのジャズベースを引っ張りだして来て、今回のためにレストアしたらしい。

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ドラムは北村俊雄先生(東大医科研)。北村先生は学生時代にロックバンドでドラムを叩いていたとのことなので、筋金入りのロッカーである。普段の立ち振る舞いからはあまりロック好きとは思えないので、2年くらい前に北村先生の車(NSX!)にちょっと乗せてもらった時に、キングクリムゾンを聴いておられたのを見て、驚いたのを覚えている。バンドでピンクフロイドやディープパープルを叩いていたとの話をきき、ちょうどドラマーを探していたところだったので、1年ちょっと前からバンドに加わってもらった。30年ぶりにもかかわらず、ロック魂あふれるドラミングだ。

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サイドギターは石戸聡先生(RCAI)。普段はこのバンドではベースを弾いているが、今回は高浜先生がベースを弾くので、ギターにまわってもらった。前述のように、もともとバンドでリードギターでフュージョン系の曲をやっていたから、ギターもとても上手で、今回は準備期間があまり無かったからサイドギター的な役割りをして頂いたが、本来はツインリードギターとしてやるべきであろう。ハイウエイスターではツインリードで弾けたのはよかった。 16ビート系の曲をよく演っていたからか、とにかくリズムにはうるさいというか、きちんとしている。そして、おそらく、本当はフュージョン系の曲とか、ユーミンとかを演奏したいのだろうと思われる。

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キーボードは大久保博志君。私の中高時代からの旧友で、今は広告関係の会社を自営している。大学卒業後にプロのミュージシャンとしてキーボードを弾いていたこともあるくらいのひとである。 うちのバンドは原則、免疫学の研究者で、ラボのリーダーであるひとをメンバーにするように心がけているが、そういう条件でキーボードがなかなかみつからないのだ。最近はRCAIのパンフや新学術領域のHPの制作で一緒に仕事をしているので、仕事上の関係者ということで助っ人として参加してもらった。おかげで、曲が随分ひきしまったと思う。 彼はもともとプログレオタクであるが、最近はジャズを弾くようになったとかで、練習のときも曲の合間にジャズのフレーズを弾いたりする。しかし、今回の演奏中のいけいけのパフォーマンスをみて、この男はやっぱりロック野郎なんだと再確認した。

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さて、今回の目玉企画、「ロックと舞踏と免疫学」の融合である。「Mistreated」は女のひとにふられて気も狂わんばかりになった男の哀しい唄だが、それを胸腺で死んで行く胸腺細胞の唄というような解釈にした。 ギターソロの部分で、東京理科大学の後飯塚先生が白塗りの上半身裸姿で登場し、暗黒舞踏を披露してくれた。彼は学生時代(東大)に土方巽に師事したという本格派である。

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実は本番の一ヶ月くらい前になって後飯塚先生から「俺も何かできないか」という相談を受け、じゃあmistreatedの曲の途中からでてきて死んで行く胸腺細胞を演じてもらおうということになったのである。この演出に関しては、前日のスタジオ練習で1回合わせただけであるが、本番ではうまくいった。

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曲の最後の方で、大野先生の絶叫のような唄が終わるとともに、崩れ落ちるようにして死んだ胸腺細胞(を演じる後飯塚先生)。アポトーシスで死んだ細胞の哀しみがにじみ出ている。しかし、何か本物の死体のようにも見えるなあ。それも、ちょっと腐乱しているような…..。 

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ライブが終わって、ほっと一息ついて、舞台裏でメンバー一同で記念写真。 ライブとしては、大成功だったと思う。 こんないい機材が揃った舞台で、あんなに沢山の聴衆の前で演奏するなどという機会は、普通ならありえない話だ。出演させてもらって、本当にありがたかった。岸本先生、宮坂先生、清野先生、並びに企画委員の諸先生方、心から感謝します。

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桂先生、糸井まなみ先生(明治国際医療大学)と。糸井先生も昔バンドでギターを弾いていたらしいので、機会があれば是非ご一緒したいものだ。

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花火。結構、沢山うち上がった。

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オリエンタルホテルの壁を使っての、レーザーショー。客室の窓には入らないようにうまく調整しているようだった。1983年には花火でImmunology Foreverと描いて、それが多くのひとの心に刻まれたらしく、今回のこの演出もその流れを汲むものである。

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三宮で打ち上げ。メリケンパークパーティーに来ていた人達が集まって飲んでいるところにバンドのメンバーが合流したという感じだった。 茂呂さんと、その友達の人達は、ステージのかぶりつきで大盛り上がりしてくれて、とてもありがたかった。

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浴衣姿のひとは、東大医科研の岩倉先生のラボの、秋津さん。私の横にいる先生も秋津さんも船の方にパーティーに参加していたが、打ち上げ会場に向かう途中、たまたま出くわしたので、打ち上げに参加してもらった。

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打ち上げ参加者で集合写真。夜の12時半頃。

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皆だいたい近くのホテルに泊まっているので、終電を気にする必要もなく、そのままカラオケへ….。

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バンドメンバーで、六甲おろしを熱唱。
いやあ、しかし、楽しかったなあ。